教員・研究スタッフの詳細

清野聡子/准教授 博士(工学)

1964年生まれ
所属研究室: 生態工学研究室
最終学歴: 東京大学農学部水産学科卒業、東京大学大学院農学研究科水産学専攻修士課程修了、同総合文化研究科広域科学専攻中退。 農学修士(水産学)、博士(工学)
専門分野: 生態工学、水産環境保全学、河川・海岸の環境保全学
主な担当講義: 生態工学(学部・大学院)、Ecological Engineering(学部・大学院)、少人数セミナー(学部1年)

【研究のキーワード】生態工学、環境保全、河川・海岸、生物多様性、漁業

工学部で生態系の研究??と思われるかもしれません。土木工学は、英語ではcivil engineering(市民の工学)と言います。社会が要請する世界をつくる学問で今までは開発が中心でした。現在は、自然破壊や資源枯渇をさせない自然と共生する持続的な社会が求められています。豊かで安全で安心な「人間の生息地」を開発の時代にできた技術は、実は、自然環境や生態系を守るためにも役立つことがわかってきました。そこで私のような生物系の教育を受けた教員もいるのです。生態系保全では、逆説的なようですが生物そのものの研究よりも、人間社会をどうするかが最大の解決の道です。
 現場主義をモットーに、フィールドワークを中心に、海岸・河川・沿岸の生態工学を行っています。研究テーマは、干潟や砂浜の生物の生物多様性・生息地の保全や再生、流域の水資源管理と地域社会、環境計画やアセスメントの法制度、漁村の地域計画など、海や川の環境に関する多様な分野が対象です。共同研究は、大学や研究機関の研究者だけでなく、NPO、NGO、民間技術者など多様な研究パートナーと新しい工学を目指しています。自然環境や生態系と人間が共生していく社会づくりを目指しています。
 現在の主なテーマは以下です。
・生物多様性保全と海洋保護区の計画・設定・管理
・ダム建設による河川環境と地域社会の変化と、流量増加による河川環境と漁業の再生
・東アジアの海岸漂着物と環境教育
・島嶼における「地域知」にもとづく自然資源の持続的利用
・砂浜の侵食と生態系・地域社会の変化
・沿岸域の自然再生計画の立案、実施、社会システムの形成
・カブトガニなど干潟・河口域の希少生物の生息地の保全と管理
九大伊都キャンパスは、森・川・農地・都市・海の全部が揃っている絶好のフィールドです。日々そこでセンスを磨きつつ、北海道から沖縄までの国内、アジア・太平洋の調査地の研究も行うのが目標です。
 生息地を調べ、地域を訪ねて人々と話し、実務の世界も垣間見て、足元から問題解決をしていく、明るく元気で熱心な学生さんを待っています。海や川、生物や人が好きという動機でも大丈夫です(実は私もそうでしたから)。

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