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私の研究室には、大きく分けて2つのチームがあります。一つは、新幹線などの鉄道車両が脱線した際に、逸脱・転倒を防止する装置(鉄筋コンクリート壁など)との衝突をコンピュータ上で再現し、事故を防止できるかどうかを評価する研究チームで、もう一つは、老朽化したコンクリート構造物を小さいハンマーで叩いた際に発生する音で、コンクリート内部の傷んだ状態を診断する研究チームです。
衝突解析チームでは、大きな地震が発生した時に走行している新幹線の揺れを計算し、脱線した場合の転倒防止用壁に衝突する速度や角度を求め、得られた条件(衝突速度・角度)で転倒防止壁と車両の衝突解析を行うことで、転倒防止壁が壊れずに車両を転倒させることなく誘導できる可能性の評価を行います。実際に鉄道車両を脱線させてぶつけるような実験を行うことは不可能ですので、この研究の結果は貴重なものです。また、1回の計算には、最新のコンピュータを用いても約2~3週間の時間を要するため、日本国内ではこのチームしか、このシミュレーションは実施しておりません。
打音検査チームでは、高速道路などで既に傷んでいる橋などを対象に打音検査を行い、患者(傷んだ橋など)のカルテを収集することで、音の変化と症状の関係について検討を行っております。また、コンピュータを用いた打音の再現解析を行うことで、内部に損傷がある構造物(計算上の仮想モデル)をハンマーで叩いた際に発生する音の理論値と実際のデータと比較することで、より確かな診断技術の開発を行っています。将来的には、これらの成果を診断ソフトウェアとしてまとめ、携帯電話やPDAなどの持ち運びに便利なツールに組み込むことを考えております。

